弊社が開発した素材は、幅広い被削材・多様な工具形状に対応していますので各工具メーカー様の製品に採用されております。
本社工場に開発ラボがあり、ラボ内に研究用の設備を一通り揃えることにより早いスピードでの新材種開発が可能になっております。
また、各種分析装置・精密測定器を用いて開発中の超硬合金の物性値を正確に測定しております。
共同研究 秋田県産業技術センター
コバルトを全く含有していないため、既存の超硬合金より耐食性および耐摩耗性が向上しています。
試験液 | 試験片 | 試験前質量(g) | 試験後質量(g) | 質量減(mg) |
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1wt%塩酸溶液 | 超硬材 | 8.98358 | 8.97005 | 13.53 |
開発材 | 7.93670 | 7.93662 | < 0.1 (0.08) |
|
1wt%水酸化 ナトリウム溶液 |
超硬材 | 8.98894 | 8.98846 | 0.48 |
開発材 | 7.98526 | 7.98515 | 0.11 |
超硬合金を酸性および中性溶液に浸漬した場合、材料の表面からコバルトなどの金属が溶け出していきます。
そうした状態を超硬合金の「腐食」と呼んでいます。
超硬合金と比較して、新素材は酸に対し優れた耐食性を示します。
バインダレス新素材 | 超硬合金 | 鉄S45C(焼入れ・焼戻し処理済) | |
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硬さ(HV) | 2100-2200 | 1650 | 212~284 |
圧縮強さ(MPa) | 6400 | 4600 | 690以上 ※引張強さ |
抗折力(MPa) | 1500 | 4300 | - |
などにお使いいただけます。(丸棒素材の作製可能)
こちらのバインダレス新素材にはサイズなどに制約がありますので、
お求めのお客様はお問い合わせください。